2013年1月14日月曜日

第六部:就労ビザでのアメリカ入国とSSN取得後の手続き

全体の移住ストーリーについては、以下をご覧ください。
日本のいちエンジニアが2013 H-1B Capを取得してアメリカ移住するまで(概要)

これまでの経緯は以下をご覧ください。
第五部:住民票や税金など(日本国外への転出編)

アメリカ入国


初めての片道切符での渡米です。ビザ無しとの違いは、以下の3点かと。
  • ESTAが不要
  • I-94フォームを書いて入国時にImmigrationに提出する必要がある
  • I-797フォームを入国時に提示する必要がある(おそらくHビザのみ)

2点目は忘れてて入国審査官に書くように促されました。審査官の質問自体も何しにU.S.に来たかとどれくらい滞在予定かを聞く程度だったと思います。

ということで、晴れてビザで入国出来たため、ここから先はSSN取得とそれにより人間扱いしてもらった後の各種手続きです。
  • 入社手続き
  • SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)取得
  • クレジットカード申込み
  • iPhone購入
  • 在留届提出
  • 運転免許取得(実はまだ仮免許)
  • 確定申告(まだしてない。備忘録)

入社手続き


まずは入社手続きです。
  • 雇用契約書等のサイン
  • 給料の振込先指定
  • 保険や年金

通常の雇用契約書や会社主催のレクリエーションで飲み過ぎて倒れても会社は責任を負いませんなどの書類にサインをします。給料の振込先は銀行口座を指定して、VOIDと書いた小切手を添付します。保険と年金の手続きと一部の契約書については、SSNが必要になるため、実際にはSSNを取得してから実施しました。

保険の手続きについては、以下のように詳しいサイトがいくつかあるのと、その人の健康状態にもよるので特に詳しくは書きません。ただ、こちらで働く日本人が行く病院はHMOには加入していないケースが多いため、PPOにする人が多いようです。

アメリカの健康保険事情

年金についても401kとかあるのですが、全く解説できるレベルでないため、省略。。。
401k - Wikipedia

SSN取得


入国後7-10日後でないと入国時の情報がソーシャルセキュリティオフィスに行かないらしく、入国してすぐにSSNが取得出来る訳ではありません。会社からは入国後1週間後にすぐに行くように言われたため、ちょうど1週間後にオフィスに行きました。オフィス自体は各シティごとくらいにあります。住んでるところの最寄りのオフィスに行くように会社からは指示されました。

こちらに来てから朝起きられない度がさらに重症になっており、がんばって起きて10時にソーシャルセキュリティオフィスへ行きます。まずはセキュリティチェックのための行列に並びます。30分くらい待った気がします。チェックを抜けると手続きの内容によって行く部屋が別れており、部屋ではそれほど待ってる人もおらず、番号を受け取って申請書を書くとすぐに呼ばれます(ていうか、書いてる間に呼ばれてて気付かなかったw)。ビザ取得に関する書類とパスポートを提出するとすぐに手続きは終了し、ソーシャルセキュリティカードが後日、郵送されてきます。これで人並みな生活が出来るようになります。もちろん、会社にもコピーを提出します。

クレジットカード申込み


クレジットカード大国アメリカでクレジットカードを作る準備がSSN取得で整います。けれども、そこにはクレジットヒストリーが無いとクレジットカードが作れず、クレジットカードが無いとクレジットヒストリーがたまらないという奇妙な鶏と卵の関係がある訳で、まあこの点についても下記のページ等をご覧ください。

クレジットヒストリーのつくりかた

自分もご多分にもれず、ANAカードを作成しました。

ANA Card USA

iPhone購入


SSN取得によりプリペイド携帯生活から脱却可能となり、仕事でも使うからiPhone買うか。。iPhone5買うなら最初からSIMロックフリーのVerizonのiPhone5にするか。。とAppleストアに出かけていきました。

と、ここでも戦いが。。。AT&TのプリペイドSIMからのナンバーポータビリティだった訳ですが、ナンバーポータビリティのためには、まずAT&Tのアカウントナンバーというものが必要らしくそれにはまる。サイトにログインしてもでてこないし、サポートに電話しても休日で取り次げませんみたいな声が返ってくるしで、同じモール内にあるAT&Tまで歩いて行ってアカウントナンバーを聞き出しました。ログインしたマイページにもでないし、店頭でもIDの提示を求められたからそれなりにセキュアな情報ぽい。

そして、SSN聞かれたのでキターと提示したら、どうもクレジットヒストリーが無いからキャリアであるVerizonにおうかがいを立てんといかんみたいなことになって、ソーシャルセキュリティカードをFAXしてもらったのだけど待てども待てども返事は来ない。。。結局、このあたりのエリアの親玉であるVerizonのショップに行った方が早いでと言われてアップルストアからは退散。

El Camino Real沿いにあるVerizonへ移動。ここでは無事ゲットできました。データプランは1GB以上じゃないとテザリング出来ないと言われて1GBを選択。ただ、やっぱ最初に$100のデポジットが必要でした。いろんなところでデポジットを払いすぎてもはやどこから取り戻せばいいのか忘れてしまいそうです。。。

しかし、ベイエリアの自分の行動範囲内はどこでもLTEが入って、Verizonはかなり快適です。

運転免許取得


運転免許についてはSSNをたとえ持っていても、ビザが無いと試験は受けられないようです。手順は、日本と同じく下記の2ステップです。ただし自動車学校に通わないとほとんど通らない日本ほど難しくはないようです。現在、筆者は1はクリアしたのですが2の実技は今月末に控えているため、結果が出たら追記します。

  1. 筆記試験のみでの仮免許取得(といっても国際免許保持者はLicenseでなくPermit)
  2. 実技試験による本免許

筆記試験


まずは第二部の車の個人売買で出てきた、日本でいう運転免許センターのようなところのDMVで予約をします。オンライン上で可能です。このDMVは別に最寄りである必要はなく、筆記と実技で場所が違っても問題無いようです。

DMV Appointment System

注意点としては、くるまの免許だからといきなりbehind-the-wheel driving testを選ばずにOffice visit appointmentsを選ぶことでしょうか。behind-the-wheel driving testは実技試験の方です。筆記試験は日本語で受けることが可能です。しかも、試験のパターンがいくつか決まっていて、問題と採点結果を持ち帰れるため、世の中にあふれている過去問を解いておけばたいてい通ります。

当日のステップと過去問は以下のサイトとかで閲覧できます。注意点はパスポートや日本の免許証/国際免許証をきちんと持っていくのと、お金が$28いることでしょうか(クレジットカード不可。デビットは可)。

DMV運転免許 日本語試験問題集(カリフォルニア・バージョン)

試験自体は選挙の投票をするみたいな仮設ぽいブースで立ったまま解きます。解いてる間にカンニングで捕まっているおばさんがいました。当たり前ですがこんな簡単な試験(て難易度の問題じゃないw)でカンニングはやめましょう。

その場で採点されて合格したら、仮免許証が発行されます。ここで問題発生。上記サイトやいくつかのサイトでも、国際免許証を持っていると、"License"とついた仮免許証がもらえる想定だったのですが、カリフォルニアでは国際免許証はLicenseでなくPermitだから"Permit"の仮免許証しかもらえないと言われました(なぜかこういう時にこっちの職員は「カリフォルニアでは」という枕詞をつける傾向がある気がする・・・)。最初、職員AがLicenseを発行しようとしたところ、職員BがPermitやでーて言い出して、職員Aが偉い人に確認しに行って結局、Permitしか発行されませんでした。食い下がってもマネージャーが出て来てくつがえらず。。。

Permitだと試験に受けにくる時に免許保持者に同乗してもらう必要がある(Licenseだとそれが不要)とのこと。ただ、普段はどうすんねんて聞いたら国際免許証を出せばポリスは分かるだろうからそれでいいとかいうよく分からないことを言われて、試験を受けにくる時は同乗者が要るとか全然意味分からんと思いつつ、結局くつがえりませんでした。会社の同僚も、後で確認したら発行されたのは"Permit"だったらしく、このあたりは謎です。行くDMVによって異なるかもしれません。とはいえ、この仮免許証に書かれた番号が実技試験の予約で必要になります。

実技試験


実技は下記のサイトで、今度こそbehind-the-wheel driving testを選択して予約します。試験を受ける場所を選択したら、予約出来る日時が出てきます。

DMV Appointment System

ここの続きは、実際に受けた後にでも更新します。

確定申告


アメリカでは会社は確定申告してくれないため、受け取ったW-2フォームといものを使って自分でやらないといけないです(先日、受け取ったのでやらねば)。下記のサービスなどを使用するとインターネット上でブラウザのみで手続きできるようです。

TurboTax

ICカードリーダライタを買わないといけない日本のetaxに比べて合理的。

在留届提出


インターネットによる在留届電子届出システム

これ、実は知らなくてさっき手続きしました。。。
この在留届は、海外で長期に滞在される方及びその家族の方すべてが対象となります
だそうです。ただ、ここで届け出ても選挙のためにはやはり総領事館(ベイエリアだとサンフランシスコ)まで行って手続きをしなければいけないようです。

とりあえず、以上です。運転免許の実技試験やその他何か気付いた手続きがあれば、さらに追記していきます。

当初の想像以上の量になりましたが、誰かのお役に立てれば幸いです。あと、以上すべて2012年から2013年の情報でこれから制度が変わったり、既に誤った情報が含まれているかもしれませんのでご注意ください。

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